ひとしずく アフリカ・モザンビーク暮らし

わたしが小さいことでクヨクヨしているのを知っている(気づいている)アニータが、

気晴らしにうちにおいでよ!とまたお家に誘ってくれた。

 

ほとんどのモヤモヤやクヨクヨは、勝手に自分が相手に期待していることによって生じているのだと思う。

それは子どもにもそうだし、周りの人に対してもそう。

 

これくらいできて当たり前。これくらいしてくれて当たり前。こんな返答が返ってきて当たり前。こういう言動はすべきではない。

勝手な期待を知らず知らずのうちに押し付けていて、その通りにコトが進まないことによって悩んでいるのだ。

 

 

わたしの当たり前は、他人のそれではない、ということをよくよく理解して、

ちゃんと伝えていく必要がある。

そのために言葉があり、そのために目や口や手があるのだ。

 

 

ここの台所がものすごく好き。いつも笑顔のララ。いい顔してる。

 

 

みんなでケーキを作ることに。

 

卵。

お砂糖。

 

庭で採れたレモンの皮も擦って入れる。ネーマと、アニータ。

 

 

次男のハヅキは同じ年のジャスミンと一緒にテレビをみて待つ。

 

ケーキの上に、

さらには焼き魚と、スパゲティーも作ってくれる。

 

 

気を遣わせていたら悪いなと思い、いいよいいよと言っても、

「昔からおばあちゃんに、人がたくさん来る家にはいい気が流れる。それはいい家ということ。

人が来たらおもてなしするのが当たり前!それはいつか自分に返ってくるって教えてもらってきたの。だからたくさん食べてって!」

 

と、午後3時にがっつり食べる。

 

 

 

前回、我が家での昼食の風景と同じく、今日はエクスチェンジバージョン!

こちらが前回の図↓。

 

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庭づくりに興味があるわたしを知っているので、色々と教えてくれる。

庭のハーブ。これでハーブティー作ったら美味しいのよ、と。積んでくれる。

挿し木にしたら生えてくるからと、一枝切ってくれた。

 

なんていうハーブなのかな。でもミントみたいな、でもミントよりももっといい香りがした。

 

お湯を加えて、少しの蜂蜜を入れて飲んだ。おしゃべりに花を咲かす。

 

凝り固まっていた心が、気づくとほぐれていた。

 

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効率や、効果。

時間節約や、目先の損得勘定。

そういうものは人を上手にくらませる。

 

 

 

わかりやすい尺度でブロックを積み重ねるように得たものは、

一瞬の満足とお得感や達成感はのこせど、

きっとあっという間に足りなくなる。

もっともっと病にかかり、本当の意味で満ちていくことはないような気がする。

 

 

愛情は、滴に似ている。

少しずつ少しずつ、自分でも気づかぬうちに、ジワジワと染み入っていく。

刺激とも満足とも高揚とも、そのどれとも違って、

染み込んだ最初の一滴は、消えてしまうように見えるけど、

やがては満ち、草花や新しい命を育むモノだと思う。

 

 

 

すぐに変なトリックに引っかかってしまうわたし。

なんども行ったり来たりを繰り返すだろうけど、

目の前に湧いてきてしまうモヤや霧を見通して、

目の前の効率や損得に右往左往させられることなく、

深い部分で人と与え合えるようになる。こと。

 

ひとしずくの偉大さを知ること。

 

 

 

ここにきた理由は、その辺にありそうな気がしている。

 

まだ言葉を探してみる。