アフリカ・モザンビークの伝統音楽。お庭で生ライブを聴く。
ある土曜日の昼下がり、ティンヴィーラと呼ばれるモザンビークの伝統楽器の演奏を聴きに行ってきました。
車で昼前に家を出発し、マプトから車で40分ほどにある、Zinpetoという地区へ。
場所はオデッテ(右の女性)の家にて。なんとまさかわたしたち家族だけのために演奏してくれました。
(写真左からマリーナとオデッテ)
そもそもなぜこんな夢のような話が起きたのかというと、
前に長男の家庭教師デイヴィットにアフリカの音楽聴いてみたいんだ〜という軽いノリの会話をしていたら、
突然ディビットが僕の友達が聴かせてくれるって〜今週末行こう〜!と、連れて行ってくれたのです。
長男に勉強を教えるというタスクだけでなく、休日返上で色々世話を焼いてくれるデイヴィッドに、本当に感謝。頭あがりません。
到着後ボンディーア!と自己紹介早々、ほなそろそろ演りましょかと、さらっと始まった演奏に、
ビリビリと電気が走る。
目には見えないエネルギーの破片が音とリズムに乗って、身体の中に入ってくる。
オデッテとマリナーラが長年かけて培ってきたこの国への愛を分け与えてもらった。
こうやって自分の経験やらスキルやらを自分だけのものにしておくんじゃなくて、人とシェアし、分かち合う。
このシンプルで美しい現象が自分の前に起きて、人間の活動の根源のような気がした。
この場所で音楽を聴いている不思議なご縁とギフトに深くしみじみし、
わたしなんて影響力もめちゃくちゃ少ないし、たまたまここに住む経験をさせてもらっているだけの日本人だけど、
このスペシャルなビリビリを、わたしだけが独り占めするんじゃなくて、
少しでも多くの人にこのエネルギーを広めていけれたらと、自分の役割を思う。
役割という言葉が今自分にとってのキーワードである。
自分はいろんな役割があるんだなぁと、ひとまずはそれらそれぞれを全うしないといけないんだという使命感を感じる。
ちなみにどちらもポルトガル語ではなく、モザンビークの民族語、ショッピ語とシャンガナ語で歌われています。
木漏れ日射し込む中でのライブ。
ちなみに彼女たちが座ってる椅子は、ココナツの実を削るための専用の椅子。
モザンビーク人、だいたい家庭に一脚この椅子あり。大阪人の家庭にたこ焼き機が必ずあるくらいの感じであります。
木琴とかマリンバみたいな鍵盤楽器で、ムエンジェという名前の木で作られているそう。
鍵盤の一枚一枚下にマサラという名の木の実を設え、反響させるしくみ。
ええっすねー!年季入ってますね〜!というと、10年以上使ってるからねー!というお返事でした。
その後、お昼をご馳走しようと思って近所のレストランに行くと、南国らしく全く料理が出てこず、1時間経過した頃にまだコカコーラ1本しか出されてないような状態で、皆んなそろそろちょっとまだ?みたいな雰囲気になってたのに、2時間経過する頃には、それ自体がおもろくて誰が一番最後に来るか当てよう的にみんなでネタに。ちょっとくらいイヤなことは、笑いに変換してしまう気の合う彼ら(笑)
2時間ごしのランチも、たくさん喋れて逆によかった。今はとにかく早くポルトガル語をマスターしたい。