ホームスティ モザンビーク田舎の生活

モザンビークに来て1年が過ぎ、

いつもお世話になっているお手伝いのアニータへの慰安旅行も兼ねて彼女がずっと行きたがっていたおばあちゃんの家に一緒に旅行することにしました。
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電気も水道もガスもトイレも何もないイニャンバネ州の田舎まで車5時間。
お互いの子供達を連れて母子の弾丸ホームステイ!
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しかし大変残念なことに長男は「そんな電気も水道もない不便なとこ行きたない!」と言い張るので(笑)、
本人の意思を尊重し、長男は旦那さんに預け、次男と一緒に行ってきました。
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行ってみて本当に大正解。
一つ反省点としては、一泊二日では足りなかった!
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人間というのは色々と定義付けたくなる生き物だと思うのです。
特に途上国に行ったり、新しい経験をすると、生きるってなに?みたいな問いをしたがる。
でも日本でふらっと温泉旅行に行って、人生とはなんぞやなんて考えないでしょう。
今回の旅もそんな感じでした。特に何かを言いたいとは思いません。
ただやっぱり電気もガスも水道もトイレも何もないと思っていった場所は、たくさんの命と智慧に満ちていて、すごく豊かだった。
そして「生きるために生きる」
「生きる責任」を完全に全うする彼らの姿には頭が上がりませんでした。

 

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写真大量すぎますが、興味のある方はぜひみてください。

モザンビークのリアルな田舎の姿を紹介します!

 

 

寝たお部屋はこんな感じ。手作りの小さな家で7人雑魚寝!

 

 

今回かなり驚きだったのがお家事情。

全部土に還るものでできています。

だから家も何年か周期で朽ちて土に還っていきます。

痛んでダメになったら、新しいものを作るんです。写真は途中の朽ちかけた家。

 

 

 

わたしたちが滞在した時には、屋根のパートを作っていました。骨組みはこんな感じ。

 

 

その上に干し草と干した植物の茎を編んでいって、それを屋根の骨組みにのせるようです。

 

 

 

 

野鳥の卵。食べるそうです!

 

 

 

畑のキャッサバを頭にたくさん載せて運ぶ。

わたしもトライしようとしましたが、重たいわ、安定悪いわで、2秒も持ちませんでした。

いやはや全くの役立たずです。

 

 

朝、パンと一緒にお茶に砂糖をたっぷりいれて。

 

 

パン。

 

 

はづき。

 

 

おばあちゃんも一緒に。パンをお茶に浸して食べます。

 

はづきと同い年のジャスミン。

持って行った塗り絵中。仲良し。よしよし。

 

 

これは雨水を貯めて生活用水にする設備。井戸は遠くて不便だそうで、何年か前に作ったそうです。

 

溜まった雨は、コンクリート製の用池に溜まるようになっています。

この水で全てを賄っています。

 

ココナツを剥くアニータ。

 

ココナツの殻も、料理の燃料に。

 

 

 

庭になるあらゆる実を取って食べる。ハヅキとジャスミン。

 

 

 

 

広い敷地には、手作りの小屋が点々と。

きっちんは壁がなく屋根のみで、半外になっています。

小屋は、基本的にはそれぞれの寝室として使っています。

 

 

 

 

この右側のが風呂場。さっきの雨水を桶に入れて、水浴びします。

ちなみにこの家にはトイレはありませんでした。

 

トイレ事情も興味津々でしたが、このお家では、大も小も外でします。

最初は正直ビビってましたが、土地が広すぎて、一番近い近所の家も見えない距離にあるので、全然人目が気になりませんでした。

小はそのまま、大は穴を掘って、その中に用を足して上に土をかけます。ハエはきません。

 

 

 

これ、大の時にお尻を拭く植物。

最初ローズマリーかなと思ったんですが、違いました。

ハーブのいい香りがします。たぶん植物の効能として、殺菌効果とかがあるんじゃないかな。

 

 

 

ブルーベリーみたいな実がなってて、美味しかった。

 

 

 

はづき・ララ・ウェビルソン・ジャスミン。

子供たちずっと遊んでてすごい楽しそう。みんな実を採るのに必死。

 

 

 

 

小屋の中は天井に色々置けるようになっていて、

ここで植物を乾かしたり、前に紹介したマフーラという実を、燻したりもするそうです。

 

 

 

鶏を一匹絞めてくれました。

 

 

鳥の首をサクッと切っているところ。

 

15歳のララは、なんでもできます。もはやわたしの1000倍役に立ちます。

鳥の毛を抜いたり、内臓の処理もチャチャッとしてくれました。

頭に荷物も大量に載せて運べます。

15歳はもう立派な大人ですね。なんかもう頭あがりません。

 

ちなみにこちらの鶏、網にも乗せずに炭の上で直接焼いててびっくりしました。

 

 

 

キャッサバ、サツマイモの葉っぱのマデデーラ、絞めたばかりのチキン。

 

美味しすぎてお代わり。

 

 

 

 

畑まで。

 

 

 

庭に大量に成っているオレンジを使って、焼酎を作っています。

蒸留された焼酎が筒の中からポタポタ落ちてくる音が、トントントンと落ちてくるので、

なんと焼酎の名前は「トトントン」と呼ばれていました(笑)

 

 

 

力持ち。この国は女性が本当によく働きます。

 

 

 

 

 

お土産のカシューナッツ。

 

 

 

こちら近所の親戚の女性。笑顔が超かわいい人でした。

 

 

 

お土産のピーナツと何かの実。

 

 

 

隣の親戚のおばあちゃん。

 

その孫の少年くん。ヤギのお世話中。

 

 

 

ところで到着した途端の私たちに挨拶をすませ、一番最初にしたのが、

神様に旅の安全の感謝を捧げる賛美歌を歌ったことでした。

この地面に突き刺さっている何の変哲も無い木の棒をみんなで取り囲んで、膝間づいて、感謝の歌を歌ってくださったのですが、

歌声もメロディーも美しすぎて、なぜか3人なんの打ち合わせもしていないのに、綺麗に3重奏でハモってて(笑)、

 

感激して一気に運転の疲れが吹っ飛びました。

 

 

 

 

 

最年長のおばあちゃん。足が悪くて杖をついていました。

ポルトガル語が喋れなくて、現地の言葉だったので全然何を言ってるのかわからなかったけれど、

わたしたちの訪問を喜んでくれていたようでした。よかった。

 

 

 

 

5時半であっという間に日が暮れ、あたりは真っ暗闇に。

 

 

 

持って行ったキャンドルと懐中電灯が役立ちました。

シルエットははづき。

火を焚いてお湯をわかしています。

 

 

 

おばあちゃんとこどもたち。

 

 

みんなで火を囲んでご飯を食べました。美味しくて、はづきがお代わりしまくってました。

 

 

 

6時を過ぎると外は闇。冗談じゃなく、一寸先すらも見えません。

星が気持ち悪いくらい見えました。

白くふわっとなっているのは、天の川。

 

 

 

何もすることがないので、みんな8時には就寝。

 

この家には時計はないです。

時間になったら動物が鳴くそう。そして影の傾きを見て、大体何時か判断しているそう。

 

 

 

レポートこれで終わり。

夏休みに、子供たちを連れて今度は1週間くらい滞在させてもらおうかと思っています。