気になってたマプトの博物館へ息子たちと散策に行く。
かなり行き当たりばったり的に行くが、いやすごい。また何ていうか、いろんな意味で抜きん出てた感じの場所だった。
だって館内は本物の剥製たちでギューギューに埋め尽くされている。
いやこの完成度と拘りのポイントは、これまでの自分の人生の中では存在しないものだった。
最初その異様な雰囲気にギョッとしたけど、ちょっとずつ慣れて、ボーイズとフムフムしげしげ見入る。
入館料はたったの50Mt(約100円(子供無料))で、入り口にポツンとスタッフがいるだけ。この価格で大丈夫なのか。
しかも中は真っ暗。無人の洋館。電気くらいつけて(笑)
海の部屋に至っては、もう闇すぎて幽霊屋敷を探検するように進む。
剥製たちはただ並んでいるんじゃなくて、弱肉強食で成り立っているところなどもとことん描写されている。
このヒョウの表情なんて迫真すぎる。いったいどうやって作ったんや。
しかし最初こそギョッとしたものの部屋を進むにつれ、ここけっこう価値あるじゃないかと見直し始める。
海の生物、陸の生物、昆虫、爬虫類、ありとあらゆる剥製たちが、そこここに。
宝石のような貝のコレクション。素敵だなーと見入る。
それから感動したのがこの生物の美しい進化図。
人間なんてものはこの絵の一番端っこでしかなく、
色んな命の繰り返しの先に立っている。
そうだわたしたちは元は猿でその前をいくと爬虫類でそして海の魚で貝で、そしてもっともっと辿っていくと、ただの元素だったのだ。もっと辿ると、ビッグバンから始まったただの1点だったのだ。圧倒的にすごい事実。
なかなかいいとこ。安いし。
モデルがうじゃうじゃいるから、ゆっくり絵を描きに来てもいいかもしれない。
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